常勝チームに近づくために何が必要か、常に考えています。最近は新しいビジネスを考えるときは、常に「シェア(SHARE)」が思い浮かぶのですが、シェアはあくまでツール(手段)でしかないので、常勝チームになるために必ず必要なものではないんですよね。
名選手が名監督とは限らない、というのはよく聞きます。逆に名監督が名選手であるとも限りません。プレイヤー個々の力がチームに影響するのは当然ですが、1対1で強くても「集団になると」微妙な位置になるチームは世の中にゴマンとありますから。つまり個々の力の強さは必要ですが、常勝チームに必ずしも必要なものではないと考えています。
全員がチームでベストを考える
これさえあればOK、という要素はないのでしょうけど、考え抜いて私がたどり着いた「常勝チーム」に必要な要素は、「全員がチームのことを最優先に考えられること」じゃないかなと思うわけです。スポーツならスタープレイヤーと脇役がいてそれぞれが役割をわかっている、そんなチームですね。
おれがおれが、と全員が前に出すぎるとそれはもはやチームプレーではありません。逆に前に出すぎない場合も同じです。これが良いとか悪いとかいう話ではなく、私が今もっとも重点的に考えているビジネスの進めかたは「チーム」で取り組み、できる限り常勝チームに近づくということです。
単純な話なのですが、一人よりもチームのほうがあらゆるリソースが多いですよね。大きなことを成し遂げるのに必要不可欠な要素です。私がチームにこだわる理由はそれだけなんですが、毎日いろいろな方と話をしていると「もったいないなあ」と思うことが山ほどあります。「自身の利益」を優先するあまり、気付かないうちにみずからチャンスを潰している方をみかけます。
利他で接すれば、多くの確率で利他が返ってきます。つまりお互いに協力し合う体制ができあがるわけですね。こちらが利他で接し続けても、一向に利他が返ってこない場合もあります。そのような場合はいつまで経ってもチームにはなれませんよね。
事業ですから利益は必要ですが、多過ぎる利益は必要ないと考えています。だったら分け合って喜びをわかち合うほうがいい。たいていのビジネスは両者の落としどころを見つけてそれですすめれば何ら問題ありません、というよりもそうやって成り立ってます。なかなか思うようにビジネスが構築できなかったり、話が進まなかったりする場合は、一度ここに立ち戻る必要があります。
常勝チームに近づくために
常勝チームに近づくためには、当たり前のことですがまずはチームを作ること。形からでもいいのでまず作る。「目標とするチーム像」になる過程で「目標や目的」を共有し、共感し、共創する。共感は全部じゃなくてもいいんです。「目標や目的」の一部が重なれば一緒にやっていけます。
全員がチームのことを最優先に考えられること。仲良くしよう、ではなくて「目標や目的」を達成するために集う。そんなチームが常勝チームになれるんじゃないかと思っています。