やってみなければ分からないしやらなければ何も始まらない

荒波 バーンコンサルティング

ビジネスを始めようとするとき、誰もが「どのようなビジネス(展開)をするか」を考えます。じっくりと考え、「これはいけそうだな」とか「これはあまり儲からなさそうだ」とか。

そしてやっと決心して動き出したころには時すでに遅し、ということが意外に多いんですよね。市場が活況してくると、そこへ「みんなやってるし盛り上がってるから(なんだか)儲かりそう」という発想で人々がそこへ群がってきます。ですが残念ながらそんな簡単に、しかも努力なしで儲かるビジネスなんて世の中にはありません。

結局よくわからないから、周りに流されたり、逆に余計に慎重になるのだと思いますが、慎重になりすぎるとそれだけ着手する時期が遅くなってしまいます。安易すぎるのもよくないですが、慎重すぎるのもよくない。要はバランスが大事。「見抜く能力」がある程度必要になってくるということですね。

リミット(期日)を決める

私は事業を始める際、時間の許す限り徹底的に調べるほうですが、必ず「リミット」を決めます。例えば「8月1日には何があろうと必ず開始する」など決めてしまうわけですね。ウェブサービスなら未完成でも、問答無用で公開します。ですので重要なポイントだけは外さず、真っ先に調べまくり、そのあとは「知っておいたほうがいいこと」をザックリと調べていきます。

そして「リミット」になったら事業を開始するだけです。しないという選択肢は99%ありません。

やらなければわからない

結局ほとんどのビジネスに着手するのですが、私に先見の明があるわけではなくむしろその逆で、はっきり言って何事も「やってみなければわからない」わけです。決まっているのは「やる」ということだけで、それ以外は準備不足だろうがなんだろうが、その決めた期日に開始します。

当然、勝算がある上で事業開始はしますが、現実のビジネスで想定していないことが起こるのはごく普通のことですから、結局のところ辿り着くのは「やってみなければわからないしやらないと何も始まらない」ということなんですよね。

ちなみに想定していないことと言うと、「悪いことばかりを想像してしまいがち」ですが、良い想定していないことももちろん起こります。

そう思うと「じっくり考えて、やっと決めて行動しだした時には、既にパイは欠片しか残ってなくて、気がつけばレッドオーシャンの中にどっぷりでした」という状況にみずからハマるくらいなら、さっさと始めて自分の目で市場性を確かめ、いけると踏んだらガンガンに攻めて業界の主導権を握る、くらいの勢いのほうがよほど効率がいいと思うわけです。

自分の能力

私は何かに挑戦するとき「今の自分の考えなんて、たかが知れている」と考えます。これは「 “ 今の ” 自分の能力」でいくら考えても、これ以上の案は出ないという意味です。実際そうですから考えてもしょうがないわけです。だからもうやってしまったほうが早い。「お金(投資)を払って、環境や周囲の人たちに自分と言う人間を育ててもらっている」くらいの感覚です。

挑戦はすればそれは自分の力になります。無駄なことなんて一つもありません。ビジネスに投資をする代わりに「自分の力」という大きな貯金は増えていきますから。やらない理由がありませんよね。やってみたら「案外スルっといけた」なんてことは世の中結構ありますよ。必要なのは「やる勇気」だけですね。

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