従流志不変は「馬鹿はやれるけどやりません」と同じこと

流れに従い志を変えず バーンコンサルティング

とりあえず捨てないが、すぐには使わないものを色々と入れておく箱。通称「なんでもボックス」。私の便利な箱です。ちょっと探しものがあってなんでもボックスをあさっていたら懐かしいものが出てきました。そう、大事なので捨てないけどすぐに使わないものです。

「月刊イニシアチブ」。私が約7年間経営していた会社で立ち上げたフリーペーパー事業です。当時の私はリクルートという会社の組織に憧れていて、設立からしばらく経ってからも、創業メンバー3人だけは「リクルートを超える会社を創る」と豪語していました。

そんな勢いに乗っていた私たちが「まずは創刊100号を目指す!」と豪語してスタートしたこの事業でしたが、思い足らずそこに到達することはできませんでした。冬の寒い時期に夜、名駅のスパイラルタワーズの前で何人か日替わりで街頭配布していたのを思い出します。

2008年12月と書いてあるのでちょうど9年位前ですね。ビジネスマン向けのフリーペーパーで、キャッチコピーは – 自分の運命は自分が決める -「イニシアチブ」と書かれています。なるほど、当時の私はキャッチにするほど、そのように強く思っていたわけです。ちなみにイニシアチブは「主導権」という意味。

従流志不変

従流志不変という言葉にはちょうどこの頃、9年位前に初めて出会いました。このフリーペーパーの表紙を飾って頂いた、生活創庫の堀之内九一郎社長(当時)とのインタビュー対話の中で知りました。「流れに従い志を変えず」。当時の私はこれが全くできない人間でした。

流れには反発するし志はなんとなく中途半端だし。だからこの言葉を初めて聞かされたときはとても素直に「なるほど」と、妙に腑に落ちたのを覚えています。

人間は成長する

19才はアルバイトしながらバンド活動でなんとなくフラフラ。29才は3度目の会社を設立。39才はフリーランスを開始。振り返ってみて思うのは、これだけ色々やって時間をかけてやると「人間」いやでも成長するものだなと。

流れに従い志を変えずということも、ビジネスに限らず生きていくうえでは必要なことなんだと今ではよく理解できます。重要でないことなら、流れに従っておけばいいのです。

「馬鹿はやれるけど、やりません」。今の私にはこの言葉がしっくりきます。流れに身をまかせて走り出すタイミングをうかがっている、こんな感じです。人生はマラソンと言いますが分割してしまえば毎日がダッシュの連続ですから。流されるところは流されて、息切れして倒れないようにコントロールすることも大切ですね。

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