フリーランスというと何を思い浮かべますか? 最近、フリーランスになりたいという相談を受けるようになってきましたが、なぜフリーランスになりたいのかを聞くと明確な理由がない場合が結構多いです。もっとも多いのは、「今の会社に居続けることへの不安」と「今の会社に不満があるから」などです。
どちらかと言うと「フリーランスになりたい」というよりは、「現状から離れるためにフリーランスになるという選択をする」という感じでしょうか。どのような理由であっても、きっかけが無いと何も始まらないのでいいのですが、なりたい理由が消極的なものだと困難にぶつかったときに壁を乗り越えにくいとは思います。できるなら前向きな理由があるといいですね。
まずは会社で働きながら
フリーランスとして独立するなら、ひとまず会社で働きながら準備しましょう。会社でフル稼働しながら独立準備をするのは正直大変です。ただ在籍しながら行動することは、リスクヘッジにもなりますし、時間管理を身に付けるには最適です。
フリーランスになるとやることが確実に増えますので、自分の時間のマネジメントは重要になります。限られた時間の中でいかに最大のパフォーマンスを出せるかは大きなポイントになります。
向かうところを明確に
なぜフリーランスになるのか、会社を辞めてまでフリーランスとして独立してどこへ向かうのか。明確な理由は、壁を乗り越えるための原動力になります。単純に「目先のお金を稼ぐために」、だと目の前で起こる出来事に振り回されてしまいやすくなります。私のおすすめは「できるだけ長期に、できるだけ大きな目標を持つ」というやり方です。
これは目の前の失敗に落ち込むことなく、常に前向きに捉えることができるシンプルなやり方です。長期で大きな目標を達成するために、目の前の失敗は「成長のもと」なんだと素直に受け止めやすくなります。お金を稼ぐにしても、短期的な収益よりも「長期的に継続して」収益を得られるような方向に持っていけるといいですね。
働きながらスキルを棚卸しする
会社に勤めながら自分の持つスキルを棚卸ししましょう。そしてそのスキルをどんどん使ってみてください。そのスキルがお金に変わるかどうか色々な場面で試していくと、ビジネスの感覚が磨かれます。「応用」という言葉を意識して、「このスキルこういう風に使えない?」など自問自答しましょう。
お金を得る
どんな仕事でもいいので、何かの役に立ってお金を得ましょう。子供の頃に買い物を手伝ったり、風呂掃除をしたり、肩をもんだりしてお小遣いをもらったことありませんか? 大人になってからも誰かの手伝いをして食事をご馳走になったり、「気持ち」という名の報酬(お金や物など)をもらったことありませんか?
そんな感覚です。100円でも1,000円でもいいです。「何かをして、お金を得た時点」で商いとしては成り立っています。そこからはどこまで取り組むかの規模とか利益の問題ですね。
働きながら
- 独立する目的を考える
- 時間管理を身に付ける
- スキルを棚卸しし更に磨きをかける
- お金を得てみる
シンプルに言えばこんな感じです。会社に勤めながら、フリーランスとして独立するための情報収集をしたり、空いた時間で勉強会に参加したり、自分で手書きのチラシを作ってプチ商売をしてみたり。勤めながらであればリスクは少ないので、将来独立したい方はますはここから始めてみてはいかがでしょうか。
何にしても、動き始めなければこの先も何も変わることはありませんから。「やってみる」。私が大事にしているスタンスです。念のため始める際には、勤めている会社の就業規定などは一度確認することをおすすめします。