先日「ホームページをリニューアルする目的」という議題で勉強会を行いました。ホームページをリニューアルする目的はクライアントによってさまざまですが、概ね当てはまるのは下記になります。
- ホームページデザインをいまどきの感じにしたい
- 事業内容が増えたので、この機会になんとなく変えたい
- ホームページをもっと有効に活用したい
改めて思うのはリニューアルをする目的がはっきりしておらず、デザイン、つまり見た目を「とりあえず」変えたいというご依頼が非常に多いということです。次に多いのは、こちらは目的が明確で「ホームページを有効活用できないか」というご依頼です。
なんとなく「あるだけ」のホームページ
自社のホームページを初めて公開したときは、きっと誰でも感動すると思います。それは、自社のホームページが出来たという結果に感動しているからなんですね。ですが数ヶ月もすればその感動は薄れて「ただあるのが当たり前」の会社案内のようなホームページだとわかります。
既存のクライアントへお話を伺った際に、みなさんが同じようなことをおっしゃっていました。多くの方が「リニューアルするのは面倒だし、今は忙しいからまたそのうち」「もうあるんだし、わざわざ費用をかけたくない、やっても意味がない」といった理由です。
ハッキリ申し上げますが、これは非常にもったいないです。
とくに会社の規模や取組みが素晴らしい、価値の高いサービスやモノを提供している企業のサイトが、一昔前のデザインや最終更新が何年も前の状態だと残念でなりません。
もったいないと思うのは、意味のあるリニューアル、つまり効果的なリニューアルを行えば、サイトにかける費用などたかが知れているということです。リニューアル効果によって得られるメリットで、費用は簡単にペイできてしまいます。大げさなことではなく、それほどまでに貢献してくれるということなんですね。
「意味がない」と感じるのは、残念ながら「見た目を制作するだけに特化した」ホームページだからですね。営業をしたことがない、営業目線を知らない方が制作しているので効果が出ないのは仕方がありません。
時代にあったものに適応していく
デザインやホームページの仕組みは、時代とともにどんどん変わっていきます。中身はより機能的に進化していき、デザインはそのときの流行りで縦長のシンプルサイトになったり、2カラムになったり。現在はすでに洗練されたデザインが確立されてきているため、これから5年程度経ったとしても、流行こそあってもそれほど見劣りはしないというのが私の考えです。
「ホームページはあっても意味がない、だからリニューアルはしない」と断言される方がいらっしゃいますが、意味は大いにあります。意味がないと感じるのは、今のホームページが働いていないからなんですね。
そもそもホームページを公開している以上、その時代に合わせなければ、マイナスイメージに作用する可能性が大です。両親が若いころに流行ったヘアスタイルやファッションが、果たして2017年現在、多くの方に支持されるでしょうか。ホームページも同じことなんです。「ホームページのデザインが一昔前だと事業も会社もひとまとめにして古く見られてしまう」というのが現実なのです。
ですから「見た目を変える」というだけでも、十分にやる価値はあるわけですね。
ホームページを3人分の営業マンに
ホームページにはいくつかの仕事があります。どんな会社なのか、どんな事業をしているのか、電話番号や場所はどのあたりか、といった基本情報を知らせるため。それから一緒に働く仲間を募集するために採用情報を公開したり、問合せを受け付けたり。
今すでにあるホームページが、大きな価値があるかないかを判断するために、もっとも見るべきところは「直接モノやサービスを販売」したり「興味のある見込み客を集めたり」できるホームページであるかどうかです。これがなければ、どんなに流行のデザインであったとしても、突き抜けた効果は得ることができません。
考え方として「見た目を良くすること」を目的にするのではなく、ホームページをモノやサービスを販売したり、興味のある見込み客を集めたりできる最低でも3人分働く営業マンにするためにデザインを見直す、という順序で考えると間違いが少なくなります。
ホームページをリニューアルする目的
- 事業や会社そのものが古く見られないために「デザイン」を変える
- ユーザーが問い合わせたくなる、欲しくなるホームページであるために「デザイン」を変える
最終このようなまとめとなりました。SEO対策だとか、CTA(行動喚起)を高めるだとか、そういったものは当然、対応できて当たり前ということで今回の勉強会では端折りました。やはり価値のあるホームページにすることをお約束できないのであれば、わざわざ費用をかけてリニューアルして頂く意味はありませんから。