「何をやるかよりも誰とやるか」という言葉、なかなか意味の深い言葉です。改めて意識したり文字で見たりするとまた違いますね。掘り下げてみれば、人生の幸せって究極これかなと。経営者やこれから上を目指す人なら、意識しておいて損はないスタンスです。
まずは人
友達との遊び一つにしてもそうですが、まず「人」なんですよね。つまらない人といても、何をやってもいまいちで。逆を言えば、仕事(業務)ありきだったとしても「一緒にやる人次第」で、つまらない仕事もおもしろくなったりするんですよね。
だったら気の合う仲間とだけ毎日一緒に過ごしたい。こう思うのは普通です。
本当に「人」が重要ですね。今の私はここしか考えていないです。仕事でこのような「誰とやるか」を大切にしている会社やチームは、とにかく結束が強いですよね。うまく例えが出てきませんが、芯がぶっといというか折れないというか。
同じ方向に流れるから強い
強さの理由ってシンプルで、ベクトルが同じだからなんですよね。同じ方向に力が流れているから「太く強く」なる。言葉にするのは簡単なんですが、実際にカタチにするのはまあ難しい。これはテクニックとか、そういうものと少し違うような気がしています。努力してつくるものじゃない何かがあるんですよね。
必要な力は集まるもの
努力してつくるものでなければどうすればできるのか。確実に言えるのは、そういう力は一度集まりだすと加速度的にさらに一箇所に集まりやすいということ。もしも今、自分の目の前のチームがなかなかひとつにならないのなら、それは「見ている方向がバラバラ」なのかもしれませんね。
流れに逆らわない
気をつけたいのは、焦って無理矢理にベクトルを合わせようとすることです。川の流れと逆の方向に流れを作ろうとしても、流れ同士がぶつかり合ってその場に停滞してしまいます。最悪の場合、激しくぶつかり過ぎてあふれ出てしまいます。
できる限りの最善策を打って待つ。とにかく焦らないことです。経験上、焦ってもあまりいい結果にはなりません。
欠かせない「誰」は誰か
事業に欠かせない人材って、必ずしもスーパーマンである必要はないと思うわけです。だからと言って「ちょっと仲の良いお友達で」というわけにもいきません。そもそもただの友達同士の事業は失敗しやすいというのはよく言う話です。
では、どんな人なら正解なのか。シンプルに言ってしまうなら「良い時も、悪い時も、一緒に笑っていられる人」じゃないかと。これは私自身が何度も経験してきたことですが、良い時に仲がいいのは当たり前で、問題は悪いときなんですよね。特に事業は今日良くても、明日突然「最悪だ」となることはめずらしくないですから。
「誰とやるか」だけでいい
最高のチームには、最高のメンバーがいます。結論、だいたいの方向性があっていれば「何をやるか」なんてどうでもよくて「誰とやるか」だけにこだわれば毎日は楽しくなる。一喜一憂しないし、「成功したから良、失敗したから悪」とかもない。雨の日も晴れの日も、同じ方向に一緒に走る。
人生は長いですから。「仕事だから」と淡々割り切るのもいいですが、時にはモーレツに熱くなって全力で一緒に走れるような、そんな仲間と毎日仕事できたらそれだけで幸せなんじゃないかなと思うんですよね。誰とやるかですよ。